Mailbox、狂乱と使用感
Mailboxというアプリがリリースされて、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。「80万人が並ぶアプリ」としてニュースにもなったので、ご存知の方も多いと思います。
私も、一週間ほど前に予約の列を脱し使いはじめています。
一週間ほどMailboxを使ってみて、あまり語られていない「良いところ/いまいちなところ」を私なりにまとめてみました。
Mailboxってどうなの?という方に、少しでも参考になれば幸いです。
Mailboxの良いところ
「Mailboxってどんなアプリ?」だったり、基礎的なMailboxの使用方法は他にもたくさん記事になっていますので、今回は「良いところ/いまいちなところ」に絞ってみたいと思います。
まず、良いところ。
- 受信箱が空になる
- メールをタスクとして使える
この2つは、Mailboxならではの効果だと思います。特に一番目の「受信箱が空になる」は、すばらしい。
受信箱が空になる
Mailboxは「受信箱が常に空になっている」ことを思想としています。
すべてのメールは、アーカイブするか、後でもう一度届くよう先送りするかを求められます。そして、それらの作業は左右のフリックで簡単に動作が完了します。
(アーカイブする場合は右方向へフリック、先送りする場合は左方向へフリック)
Mailboxの存在を唯一無二にしているのが、この「受信箱を空にする思想」と「簡単・直感的な操作感」の2つでしょう。特に、後から再度メールを確認したい場合については、スターをつけるのではなく「先送りしてしまう」という動作が新鮮です。
先送りしたメールについては、指定の時間に改めて送信されることになります。そして、先送りすると一旦受信箱からは消え去り、指定した時間になると改めて受信し直します。これにより、受信箱を空にした状態を保つことができます。
MailboxはGmailのクライアントアプリのため、当然Gmailと完全同期されています。
PCブラウザからGmailへアクセスした際、受信箱に何もメールがないのは最初はかなり驚きます。アーカイブされているだけなので、Gmailの「すべてのメール」には残っています。
受信箱が空になっていると、新しいメールを受信した際もきちんと処理しようという気にさせられます。現に私は、以前は大量の未読メールが溜まっていたのですが、Mailboxを使い始めてからは未読メールが激減しました。
(もちろん全メールを読むわけでいる訳ではなく、タイトルだけでアーカイブするメールも多数ありますが)
Mailboxのいまいちなところ
Mailboxはかなり癖のあるアプリです。Gmailの使い方によっては、とてもじゃないが使いものにならない、という方もいるのではないでしょうか?
以下は、私の感じたいまいちなところです。
- アプリを立ちあげないと、新着メールを読み込まない
- ラベル機能がない
2番目のラベル機能については、もともと私はラベルをあまり活用していなかったので影響ないのですが、1番目については少しわずらわしさを感じます。
アプリを立ちあげないと、新着メールを読み込まない
Mailboxはプッシュ通知に対応しています。(時々新着メールをスルーする間抜けなところはありますが…)
ただ、Mailboxのアプリ自体を立ちあげないと新着メールの読み込みがされません。
Apple純正のメールアプリの場合、Microsoft Exchangeを活用することで新着メールがあるたびに読み込みを自動でしてくれていたため、アプリを立ちあげるとすぐにメールを読むことができました。Mailboxの場合は新着メールを受信するのを待たなければなりません。
ただ、Googleが提供する公式Gmailアプリも立ちあげないと新着メールが読み込まれないので、致し方ないのかなと思いますが。
(ちなみに、iPhoneでのMicrosoft Exchangeは新規アカウント登録が廃止になってしまいました)
ラベル機能がない
私はラベルをあまり活用していません。
もともと受信箱で見たくないメール(DMとか)にラベル設定をしてあり、受信と同時に自動アーカイブするような設定にしているので、Mailboxにラベル機能がないことは個人的には影響ゼロでした。
ただ、ラベルをフォルダのように管理している方も多いと思います。
その場合、ラベル機能非対応のMailboxはまったく使いものにならないアプリと化します。Mailboxを使うためにラベル管理の方法を見直すか、Mailboxが少なくともラベル対応されるまでは使用を控えるか、どちらかしか方法はないでしょう。